読書7-15『2020年からの教師問題』Ⅲ

既視感のある文章がまた出てきた。

~2020年に向けて三位一体の教育改革が進む中、学校現場で生徒に身につけさせなければならない力は、①課題解決に向けて協働する力、②自分の考えを表現する力、③クリエイティブな思考力の3つである。~

3つの力を身につけさせないということだが、では、それは教科書を進めれば自然と身につくのか。いや、校内研修で教育方法を検討し身につけさせるのか。または各自の工夫で身につけさせるのか。学校判断、個人判断という壁が立ちはだかる。

つくづく思うのだが、教師たちって「一番肝心なところがバラバラ」だということだ。校長が教育目標を提示する。それなりの言葉が並ぶ。それを教師たちがどれだけ自分の腹に落とし込んで子どもたちに向かっているのだろう。

バブル崩壊により教育現場では、それまで教師が重視していた価値観である「努力」という言葉が生徒に対して使いにくくなりました。~

そうだろうな。それまでずっと右肩上がりだった。努力さえすればなんとかなると思っていたのに、そうではなくなった。教師がいくら「努力は裏切らない」と言っても、生徒に見透かされてしまっている。(R5,2/20記)