読書7-14『「本」と生きる』Ⅲ

新しい一週間が始まった。同僚と話をしていると、来年度の様子が漏れ聞こえてくる。関心を持ってはいけないと思いながらも気になる。だが「なるようにしかならない」のだ。

本の魅力が訴えられている。

~思春期という大切な時期になにをしたかが、その後の人生に大きな影響を与えてゆくのです。そして一人の人間が体験できることには限界がありますから、それを補うのが本の世界。一対一でじっくりと向き合い、人生というものを考える点においては、やっぱり本の方に分があるようです。~

今年も、卒業生へのメッセージを書く時期になった。私は現任校では毎年「本をたくさん読もう」としている。自分が偉そうに何かを言うつもりはない。それよりも、それぞれが本から学んでくれればいいのだ。

~小学校や中学校、高校の教師たちには、教科書と他の本とをつなぐ水先案内人となることが求められます。ものごとを子どもに教える職業を選択した教師の、最大の仕事なのかもしれません。~

水先案内人なんて難しいだろう。だが、本の魅力は伝えるべきだと思う。それは職業からすれば、教師が最も適している。

~偉大な作家の作品を通じて一対一で対話するというご利益付きなのです。一冊の本の中には、それを書いた人の魂が宿っているのです。その人が情熱をこめて何かを語りかけてくるようなもの、それが本というものです。~

自分はなぜ本を読んでいるのだろう。魂とか情熱とか言われてもピンと来ないが、本があると、そこに何が書かれているか、すごく気になる。自分の場合は、知識欲が、本を読もうという気持ちを支えている。(R5.2/13記)