映画『金の国 水の国(2022)』

金の国 水の国(2022)監督 渡邉こと乃
いつものように隣市のミニシアターでダブル鑑賞を目論んだのだが、自分の薄毛、白髪があまりにもみすぼらしかったので、急遽行きつけの理容店に行くことにした。2時間で終われば、一本でも観られるかと思ったが、残念、間に合わず。帰宅して、市内の劇場で本作がちょうどいい時間で観られると知り、旧知の喫茶店で久しぶりのチキンカツ定食。満腹のままジョギングで市内の劇場へ。ぎりぎり上映開始に間に合った。

この作品、気に入った!好感が持てます。まず意表を付くキャラクター設定がいい。特にイケメンではない彼氏、そして王女なのにぽっちゃり系の彼女。彼氏は、どんな場面でも機転が利く賢さ、そして彼女はあふれるやさしさと思いやり。人間の価値は、強さや外見、見た目の美しさでは測れないということを教えてくれる。

吹き替えもいい。浜辺はもちろん、賀来の出来は登場人物にピッタリだと思う。そこに、茶風林戸田恵子沢城みゆきががっちり脇を固めている。

水の枯渇しそうな金の国の現状はもっと厳しいという言葉に、我が国のことを言っているのだなと勝手に思った。そして、彼女は言う。「いつも難しい方の道を選べ」と。自分は楽な道ばかり選んでいるな。(R5.1/28記)