映画『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト― (2021)』

シルクロード.com ―史上最大の闇サイト― SILK ROAD 監督 ティラー・ラッセ

デジタル最先端の闇サイト創設者VSアナログ捜査官とは、なんて面白そうなのだろう。これは掘り出し物だと信じて疑わなかった。ひんしゅくの視線を感じながら会議中でも1時間年休をとり、市内の劇場へ向かった。劇場は貸し切り状態だった。

結果、つまらなかった。面白くなかった。期待値をあげすぎてしまったのだろうか。不器用な窓際捜査官が奇想天外なアナログ技術で、AIサイバーオタクの鼻を明かすという壮大なストーリーを勝手に思い描いていたのが、そうではなかった。

序盤は、双方のストーリーが交互に展開する形。だが、その技術でしても、展開が思ったように進まない。その鈍重さは私の眠気を招いた。それから、それぞれのキャラが薄い。犯人はもっと悪役であるべきだし、捜査官もイマイチ。ヒロイン的な犯人の彼女も魅力的ではなかった。

まあ、私好みではなかったし、勝手に期待値をあげてもいけなかった。楽しめる人には楽しめる作品なのかもしれない。(R4.2/24記)