読書7-8『玄冬の門』Ⅲ

昨晩から首の付け根が物凄く痛む。この痛みの正体は分かっている。昨冬の入りに、私は頚椎症になってしまったのだ。首の骨の間隔が狭まり、神経を圧迫しているらしい。最近の寒さで、そして恐らく組合活動のストレスで、再発したのだ。

~人間はもう生まれながらに病気なのです。オギャーと生まれたのその日から、死のキャリアとして、この世に生きていき、約束された死はいずれ必ず実現するのですから、キャリアとして死を抱えながら生きている病人なのだと考えることです。自分の体を労り、労りやっていくしかないのです。~

行きつけの整形外科に寄り、診察とリハビリで3時間を超えた。だいぶ楽にはなったが、まだ痛みは取れない。

~きょう一日、というのを、呪文のように唱えながら生きているのです。問題はたくさんかかえているのです。厄介な問題を。しかし、その問題はあしたのことにして、きょう一日なんとかやり過ごせばいいという感じでやってきた。~

私も休職してからは、このような考えに近くなった。一日終わったら、自分の命も終わる。翌朝目が覚めたら、一日生き延びた、一日恵まれた、と思うようにしている。そうやって気持ちを切り替えている。(R4.12/20記)