読書6-18『社会力を育てる』Ⅶ

3日前に出した38℃越えの熱はようやく引いたのだが、扁桃腺の腫れは依然続いている。まだまだ全快とはいかない。

今のままの教育だと、社会的な不平等や格差は一層ひろがる。

~教育のあり方についての考え方を変えることである。①互いに違い(格差)を違いとして認め、そのうえで互いの関係を良くすること。②よき関係の中で互いに助け合い生きていくこと。③そうすることを当たり前のこととして生きていく人間を育てること、である。~

最もな意見だと思う。が、それだけを変えても意味がない。学歴偏重社会、受験競争社会を変えなくてはならない。企業や大学が、求める人材を効率的に選抜するには、点数化が必須だ。いくつ問題を解けるか、どれだけの知識があるかの方が重要なのだ。保護者、生徒も「いい大学に入りたい」「いい会社に就職したい」と思って受験競争に加わっているのだから、大きな教育改革がなされない限り、変えるのは難しいと思う。

~異様な事件を起こす少年たちに共通に見られる特徴は、現実感の乏しさや他者の感情や痛みに無頓着であり、共感性が乏しく、コミュニケーション能力がなく、直接対面的な対人関係を嫌い、物事への耐性がなく、無気力なことである。~

~若者の前頭前野の機能が低下している。それを招いた主たる要因がテレビやビデオ、さらにはゲームやネットへの中毒的なのめりこみだとされる。~

読書6‐17『ストレス一日決算主義』で書いたのだが、人間は情報機器にのめり込み過ぎると、呼吸を忘れてしまうのではないだろうか。心を奪われてしまい、ヒトという生物としての機能を低下させてしまうのではないか。(R4.8/9記)