読書7-5『心の病 回復への道』Ⅲ

前回、酒で解決するような話題を書いたが続きがあった。

~精神科治療を開始したアルコール症の患者全体では、回復率は3割程度で、5~10年後までに3割が死亡するという厳しい疾患です。いまのところ日本は酒の自動販売機を設置し、テレビ等マスコミで酒の宣伝を許されている世界でもまれな国です。~

酒が飲める人が羨ましいみたいなことを書いたがそうでもないのだ。

リハビリテーションについて書かれている。

リハビリテーションとは、その人がその人になっていくことをお手伝いする営みなのだと思います。「患者」や「障害者」などとひとまとめにあつかわれた生活や人生を、もう一度個々人の出来事に引き戻す視点が大切です。~

~差別感は解決しようとするとなかなか手ごわいものです。社会にある差別感を障害者自身が取り込んでしまって、本来できるはずのことをできないと縮こまっている現象です。内なる偏見を打ち破って、本来の能力をとりもどす作業こそがリハビリテーションなのです。~

リハビリというと、運動機能を回復することばかりイメージしてしまうのだが、うつ病など心の病から回復することも含むのだな。(R4.11/21記)