読書7-10『1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方』Ⅹ

時間を上手に使うためには「休養」が大切なのである。

~適度な休養は労働の自己目的化を回避し、自身のパフォーマンスを最良にするためにはとても大切なことだと思います。けれども多くの日本人が「自らのパフォーマンスを下げてでも」疲労し尽くすまでがんばってしまいます。アウトカムを出すことよりも、がんばって疲労し尽くすことが目的化しているからです。がんばることは大切ですが、がんばるのは手段に過ぎません。~

休養の大切さを知るとともに、目的と手段の意味を思い知る。目的は「アウトカムを出すこと」、「がんばる」のは手段。もしや自分はただ「がんばる」ことに注力していやしないか。あまりアウトカムを意識していないのではないか。自分は成果をだしているのか。成果を出すことが第一義ではなかろうか。

「自己目的化」という言葉も意に留めよう。よく「目的と手段をすり替えている」という。

~うちのチームは当直明けの翌日の勤務は「禁止」しています。1週間のうち必ず24~48時間、仕事から完全に離れることを「義務」としています。僕のチームでは研修医の休養を「権利」として与えるのではなく、「義務」にしているのです。~

休養が義務だなんて。本当に素晴らしい考えだ。

~他者の眼差しから自由になり、自分の体や頭が訴えている「俺は疲れているよ」というメッセージを聞き逃さず、きちんと休養をとること。このことが明日の僕らのパフォーマンスをさらによいものにすることに寄与します。自分の体や心に耳を傾け、うまく休養をとるのが大切だと思います。~

休養という言葉の意味が大事だ。休み、養う。ただ休むのではなく、自分のパフォーマンスを出せるように整えておくことなのだ。私は仕事以外の時間に、ジョギング、読書、映画など楽しみの時間をバンバン入れてしまうが、それって見直した方がいいのかもしれない。(R5.1/4記)