北風アウトサイダー(2021) 監督 崔哲浩
『ブルー…』を観た後ロビーに出ると、男性からティッシュとチラシを受け取る。「私が作った映画が2時からやります、観てください」と。何とその人こそ崔哲浩監督だったのだ。私は最初から観るつもりだった。コメダでミックスサンドを食べた後、ふたたびミニシアターへ。
在日朝鮮人家族の生き様を描いたストーリーだ。150分みっちり、作り手の熱量を感じる映画である。主題があるとしたら、親子、家族の絆だろう。在日という環境が、家族の絆を深めているような気がする。劇中に主人公が呟いた言葉が、一番心に残った。我々は一方的にそう思い込んでしまうところがあるのだ。だがそれは疑うべきだということ。また、題名の「北風」とは北朝鮮の意味も込めているのか、そこには恐ろしさも感じてしまう場面もあった。
鑑賞後は、監督と俳優の舞台挨拶があり、裏話などを聞くことができた。写真を撮ったり、サイン入りパンフを買ったりして、かつてない新しい体験ができた。しかしあの女優さん、きれいだったな。実物はちがう。握手してもらえばよかったがコロナだからダメか。(R4.4/16記)