映画『最後の決闘裁判 (2021)』

最後の決闘裁判 (2021) THE LAST DUEL 監督 リドリー・スコット

砂の惑星』を観た後、30分ほど間があったので、コメダに行きモーニング。小倉にホイップを追加してそのひと時を楽しみ再び市内の劇場へ。本作は、なかなかの高評価。上映スケジュールには新選組映画もそうだが160分の長大作が並んでいる。本作もそうだが、休日でなきゃ観れないよね。

これも面白い。高評価に違わず、心にぶっ刺さる映画でした。王に忠実な冴えない男と、私利私欲に走る世渡り上手な男。真実よりも権力。こういうのっていつの時代も変わらないものなんだな。

史実を基にしたらしいけど、話の構成に工夫がされていた。3者の立場から順に話が進んでいくのだ。だから、ストーリーを3度追うことにもなり、流れの確認と新たな発見ができる。面白い作り方だ。そして自分はエロ爺なので、やっぱりそのシーンに興味が高まってしまう。でもやはり特筆なのはクライマックスの決闘シーンだ。壮絶、圧巻、凄惨な激闘が繰り広げられる。

少し前に#MeToo運動が広まったことが、この映画の背景にあるのかしら。これもいつの時代も、というより、昔はもっともっと女性が虐げられていたのだろう。そう思うとヒロインの行動も勇気がある。人は命を懸けてでも守らなければならないものがあるのだ。絶対観るべきでしょう。(R3.10/23記)