読書『指導者の条件』Ⅱ

この一年の大きな行事が終わった。行事の感動などない。だが、ぽっかり穴が開いたような感じがないわけでもない。

~感謝報恩の心は人間にとって一番大切な心構えであり、したがって特に指導者はこの念を強く持たなくてはならないといえよう。~

感謝報恩の心は自分にとって一番足りない気がする。自分にどこか思い上がっている面がある気がする。「自分が知らぬ前に、誰かにしてもらっていることはないだろうか、それに感謝をしているか、その恩に報いているか」を自問しなくてはならない。仕事だって、勤務時間厳守を盾にして、同僚に自分の仕事までお世話してもらっていることがなくはない。

~一つの志を立て何か事を行おうとする場合には断固としてそれをやりぬく気魄というものを持つことが大切であろう。~

組合で、取り上げるべきかどうか逡巡している案件がある。それだって自分の「気魄」の問題だ。自分でどこか逃げ道を作っていて、そのために「気魄」が充満しないのだ。

~指導者は自分に対して、また下の人に対して、ある種の厳しさをもたなくてはならない。~

~指導者にとって大事なことは一つの志を持つということである。志なり決意を持ち続けることである。日々自分を励まし、決意を新たにしていくということ。~

自分は志も曖昧だな。曖昧というのは、問われれば答えられるが、自分からのアピールがないという意味だ。要するに志に関する主体性がないのだ。年度替わりの時期だが、新たなスタートは明白な志が必要だ。

~指導者ともなれば、ほとんど100%その責任を自分で帰さなくてはいけない。部下を責める前にまず責任は我にありという意識をもつことが必要。~

自分に対しての厳しさに通底していると思う。組織がやったことは自分がやったこと。暴走させてしまったのなら、そういう責任があるということ。(R4.3/18記)