私はいったい、何と闘っているのか (2021) 監督 李闘士男
『~ファイヤー』の後、お手頃コーヒーチェーン店でおやつ休憩。そして次は本作へ。今回、鑑賞料金1900円のところ、地下街の金券ショップで1500円で入手。3本観たから合計1200円の節約ができた。
この作品、高評価ではない。でも映画祭りだから3本目を観ることにした。主演の安田顕は独特な個性を放つので、好きな俳優だ。
安田顕が演じるスーパーの主任が、様々なトラブルに巻き込まれるドタバタ喜劇だと思い込んでいた。しかし、ストーリーの前半は確かにそうであったが、後半に進むにつれて、味わい深い物語になっていった。
中後年のスーパーの主任の悲哀は、一担任の私の悲哀と同じ。私も娘二人を持ち、どちらも巣立っていった。子どもを育てる20数年などほんとにあっという間だ。少なからず共感してしまった。
大きな感動はない。じんわりとした感動。でも、残虐、激しいアクション映画を2本続けて観て、心を癒す最適な映画だった。中高年には絶対観てほしい映画です。(R3.12/30記)