もういつの間にか私も年をとってしまった。
~若い者を指導してたしなめるのが務めでしょう。それなのに若者の真似なんかして痛々しいだけですよ。~
若者の真似をしているつもりはないが、年寄りという自覚もない。特別支援の担任をしているが、主任は私よりも若い。自分は、どこか指導ということを放棄してしまっている。
~人間の内容は年寄りが勝ってなきゃいけません。劣っていたら恥ですし、これまで苦労して生きてきた甲斐もありません。~
~年寄りというものは学殖と経歴と稟質とを以ってこれを見込んだ若者を導き育てることによって、みずからの精神を清新溌刺たるものにする。~
自分だっていろんな先輩にかわいがってもらってきたじゃないか。私の短所は、後輩を可愛がらないところだ。だから私の精神は淀んでいるのだ。
そして趣味について。
~人間の業は深いから、スッパリ完全に断ち切るのは難しい。なので昔の人たちは日々なるべく執着を紛らわしていこうと、趣味を大切にしました。社交を大切にしました。~
手品サークルに通い始めてもう3年になる。もっと自分の仕事に役立つかなと期待していたのだがそうでもなかった。おまけに会計という仕事もやる羽目になって、めんどくさいなという気も混じっている。しかし、そういう趣味は、自分が執着をしないことに役立っているのだと考えればいいのだ。もうあの執着だらけの日々に戻ってはいけない。もっと手品という趣味に没頭せよ。楽しめ。そこでの人とのつながりを大切にするのだ。(R3.12/7記)