映画『GUNDA/グンダ (2020)』

GUNDA/グンダ (2020) GUNDA 監督 ヴィクトル・コサコフスキー

市内の劇場から帰り、正月かいもんの餅を2つ焼いて安倍川にして食べる。ブログを書いていたら時間が無くなったので、マイカーで隣市ミニシアターへ向かった。本作は砲撃で有名な週刊誌で高評価されており、楽しみにしていた。

登場人物ならぬ登場家畜は、豚、鶏、牛である。ナレーターも音楽もない。そして映像はモノクロだ。これも一つのドキュメンタリーなのだろう。

子豚の乳飲み。子豚のじゃれ合い。鶏の散歩。牛の尾ふり。ただただ、その映像が流れる。主人公はやはり豚の親子か。私は休日なぜか早起きしてしまうことが多く、今日も4時にすぎに起きてしまった。子豚が母豚の乳を奪い合うシーンで、睡魔と戦う羽目になった。『自然のナントカ』みたいな国営放送のテレビ番組でじゅうぶんじゃないか、と思いつつ、母豚の乳ってあんなにたくさんあるのか。子豚ってあんなに生まれるのか。そんなふうに思いつつ、子豚の成長の速さにも驚かされていた。

そして結末。ああ、そういうことか。母豚のパンパンに張った乳が何度も映し出される。モノクロの意味も理解できた。確かにナレーターも音楽も必要ない。映画を観ている間は退屈極まりないが、終わった後考えさせられる。そういう映画です。(R4.1/22記)