読書『死ぬな: 生きていれば何とかなる』Ⅴ

これは筆者の才能なのかもしれない。

~私はこうした人生経験を通して自分には、他人に死を思いとどまらせる特技のようなものがあることに気づきました。~

今日、研究授業を行った。私は主の先生を補佐する役目だった。夢中でその役目を行ったのだが、協議会で校長からべた褒めされた。まるで褒め殺しのようだった。私は何も準備したわけではなく、臨機応変に対応しただけだったのに。同僚からも「先生は才能が有りますね」と声をかけられた。

~ただ「生きることの絶対的価値」に対する信念のようなものが、もともと私にあることだけは確かです。「来年も生きていれば幸運だ」と言われ続けて育ち、自身もがんと付き合っていた当時は「生きる」ことへの強い執着心が人一倍あったかもしれません。~

「あなたの命は今年いっぱいです」と言われているようなものだ。命があることが前提で、「いかに生きるか」ということではない。

~いかに小さな夢であっても「一歩先の幸せな自分」を思い描き、毎日をたくましく生き抜くほうが大事です。遠いところにある理想の自分の姿を夢見る必要などありません。むしろ、ごく身近なところにある下世話とも言える夢のほうが目の前の苦労を乗り越える原動力になる場合があります。~

私の今の生きる原動力って何だろうな。読書ができて、映画を観れて、グランパスの勝ち試合が見られたらいいな。家族とおいしいものが食べられたらいいな。仕事はクビにならなければいいや。