読書『人間関係のしきたり』(川北 義則)

人間関係のしきたり (PHP新書) – 2007/10/1 川北 義則 (著)

確か心理学者アドラーは、人生の悩みのほとんどは人間関係だ、と言っていた。今自分には人間関係の悩みはないが、安心はできない。いつ起こるか分からないからだ。

筆者は良好な人間関係のためには、ほめることを推奨している。

~人間は気分のいいとき人を好きになる。ほめられて気分を悪くする人もいない。ほめる人は絶対に好感を持たれる。~

~ほめるということはその人間を知ることから始まる。~

私も幾人かの子どもとかかわっているのだが、その子たちのことをどれだけ知っているだろうか。こうだと決めつけてしまい、なんとか矯正しようと、叱ることしか考えていなかった。知ろうという探求心を欠かしてはならないのだ。

~子どもをほめるときはほめまくったほうがいいだろう。子どもはそれを頭に刷り込み、ずっと忘れず、将来、挫折を感じたときなどに回復の特効薬にするからだ。~

回復の特効薬なんてなるのかしら。ただ、私がその子の将来を見通していない、将来ある人間なのだ、その子がこれからも長く生き続けるのだという意識は、正直言って持っていなかった。「ほめる」というメッセージは、「これは君の生きる支えになるんだぞ」というメッセージなのだ。

~ほめる機会はそうたびたびあるわけではないから、できるだけ奪わないほうがいい。それにはやたらと叱ったり否定したりしないことだ。叱ってしまったらほめようがなくなる。~

叱ってばかりの自分を反省。

~たいていのことは「エクセレント!」の一言ですませる。失敗したときも「グッドトライ!」(よくやった)で余計な言葉は一切なし。~

一言でいいのだ。短くていいのだ。あと2日しかないけど、ほめることを意識しよう。(R3.7.18記)