映画『わたしの叔父さん』

わたしの叔父さん (2019) ONKEL/UNCLE 監督 フラレ・ピーダセン

お昼は前日に買った菓子パンに缶コーヒーで済ませ引き続き観賞する。

この作品は、第32回東京国際映画祭で東京グランプリと東京都知事賞を受賞した。ちなみにその前に観た「ジャスト6.5」は同映画祭で最優秀監督賞と最優秀男優賞を受賞。要するに、ミニシアターでそれ系の特集をしていたのか。

若い娘とその叔父さんの物語。コペンハーゲンってどの国の都市だったかなと思いながら観ていた。デンマークなのか。しかも首都だったか。分からなかったのがちょっと恥ずかしい。そこから遠く離れた田舎町なのだろう。その酪農、小麦栽培農家の暮らしがとても清々しい。

感動のメーターが大きく振れることはない。淡々と進んでいく物語。叔父さんから娘への気持ちがよく伝わる。だが、娘はそちらの道を選ばなかったのですね。そう、そんなことをしてまでも、叔父さんを選ぶんですね。そこからどんなメッセージを受け取ればいいのだろう。刺さるものはないが言いようのない全体的な圧力を感じる映画です。