映画『メタモルフォーゼの縁側(2022)』

メタモルフォーゼの縁側(2022)監督 狩山俊輔

職場は行事のために4時間授業、でも今日だけ私にはかかわりがないので割り振りをとって、1時半前に帰路に着く。雨が降り出す前に帰れてよかった。そこからマイカーで隣市のショッピングモール付設映画館に向かう。本作は上映最終日、今日を逃すともう二度と観れなくなるかもしれない。

高評価通りの良い作品だ。ダークな部分は全くなく、まさに縁側で日向ぼっこしているような気持ちの良い映画だ。特筆はやはり2人の女優の演技だ。芦田愛菜は、イケてない女子高生役がぴったりはまっている。限られた環境、能力、条件のなかで迷いながらも懸命に生きている姿が伝わってくる。対して宮本信子も全く劣らない。若者と息を合わせピチピチとした乙女らしさ、可愛らしさを出している。こんな素敵なお婆ちゃんがいるなんて感動すら覚える。

がんばっていれば、それなりの成果が出るものなのだ。好きなものを見つけ,のめりこめ。できれば、それをもとに人と繋がれ。大きく構えなくても、悲壮感ただよわせしゃかりやらなくても、生きていけるのだ。(R4.7/14記)