映画『二人ノ世界』

二人ノ世界 (2017) 監督 藤本啓太

サービスデー3本目の鑑賞である。『チャンシル~』後、菓子パンを食べ、すぐに鑑賞。ミニシアターでは「永瀬正敏特集」をやっており、だからなのか2017年の作品を観ることができたようだ。某サイトで出色の高評価をたたき出しており、その前2作はおまけと考えていたほど期待していた。

バイク事故で首から下が動かせなくなった男と盲目の女ヘルパーの物語である。首から上しか動かせなければ口が達者になるのだろうな。障碍者が健常者に介護してもらう、その卑屈さが彼には耐えられないのだろうな。ハンディを抱えた者同士が分かり合えるところがあるのだろうな。

その苦労や大変さは当事者か分からない。他人事みたいな言い方だったら申し訳ない。だが、私は全身が不自由な人と、目の不自由な人が助け合っているということに感動した。車いすに乗った彼が、車いすを後ろで支える彼女の目になっている、そのことに感動したのだ。そしてやはり「こういう人にはなりたくない」という方々も出てくる。障害に対し理解は難しいだろうが、理解しよう努力する人間でありたい。