読書7-13『それでも僕は前を向く』Ⅱ

久しぶりに整形外科で診察。MRI画像は問題ないのに、ずっと痛みと痺れが続いていることについて、医師もはっきりしたことを言わなかった。「気長にやっていくしかないいね」と。

筆者は1934年生まれ。ということは私の親世代だ。先の戦争を経験している。その過ちについてふれている。

~自分のかけがえのない命を守るということは、自分の頭で考えるということ。これは毎日でも肝に銘じておかなければならない。なぜならば戦前の日本の軍国教育、神国日本という洗脳教育は、ほんのわずかな時間の中で完成されていたのだから。~

自分の頭で考えなければ、自分の命も守ることができない。先日読んだ畑村洋太郎著『技術大国幻想の終わり』にも自分で考えて行動することの大切さが書かれていた。その大切さは分かるが、「毎日でも」必要なのだ。

~日本という国は、ほぼ単一の文化の中で暮らしている。だから議論を積み重ねて結論を出していくというより、全体の空気の流れに弱い。~

~日本人は社会の空気や権力に対する抵抗力が弱い。異論を立てて頑張ることができない。自己規制したり、同調するのは大得意だ。~

日本という国、日本人。単一民族だからか、同一歩調を是としてしまう。人に合わせるのではなく、自分で考えて判断しなくてはならない。

~まず戦地に送った国の責任を問うべきであり、無謀な無益な戦争を始めた人間を糾弾すべきであり、そのことを国として謝罪し、二度とそのような馬鹿な方針を国として取らないことを世界に誓うということのほうが、よほど大事だ。~

筆者は、国会議員にもなった。「こういう国でありたい」という強い思いがそうさせたのだろう。(R5.1/31記)