読書『 自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』Ⅱ

思い当たる節が大いにあるなあと思う。今から約2年前。

~自分でも苦しみの異常さには気が付く。しかし、それをムリのせいだとは思えないことが多い。これも思考が固定化しているせいだ。それどころか、「単に自分の能力や努力が足りないだけ。だからもっと頑張らねば」と考えてしまう。そしてムリにムリを重ねてしまうのだ。自分の能力のなさを周囲に悟られたくないと考え、必死に隠そうとし、それができてしまうからだ。~

うまくいかなくなると、いやうまくいっていたとしても、満足できずに、もっともっと頑張ってしまう。「能力のなさを悟られたくない」確かにその通り。「どうして?こんなに頑張っているのに」と思いながら仕事に向かっていた。結局、私は休むことになった。

~ムリで戦線離脱したことをきっかけに、成長する人も多い。ムリから復帰するときに自分の人生を総括し、より柔軟で大きい価値観を身につけていく。一度ムリのどん底を経験すると、次の危機に際し、早目にブレーキを掛けられるようになる。

私も戦線離脱したわけだが、成長したのかどうか。あの頃の情熱は私にはもうない。時間を惜しまずに働くことが正直馬鹿らしくなったのだ。でも、今だって「能力のなさを悟られたくない」って思ってしまう。そこは葛藤がある。