読書『 ゾウの時間 ネズミの時間』Ⅱ

職場につなげて考えてしまう。

~日本の人口密度ほどギュウギュウに住んでいる動物はどれほどのサイズかと計算してみると、体重はたったの140グラムになる。今の日本人の生活はウサギ小屋ならぬネズミ小屋暮らしというところか。~

今の子どもは40人学級、あの狭い教室の中に最大40人詰め込んでいいことになっている。教室での子どもの人口密度も相当なものだろう。その中で子どもたちはほぼ毎日、8時間近くも共同生活を強いられるのだ。そもそも教室の中の40人というのが多すぎるのだ。生物学的にもそうなのだ。

~サイズの大きいものは行動圏の中でしょっちゅう自分の仲間と顔を合わせる機会がある。会うたびにケンカをしていたのでは、エネルギーの無駄だ。けんかするより、共同で見張りをしたり、子守をしたりすれば、より生き残る確率が高くなる。~

ケンカをしていてはエネルギーの無駄ということにも納得。子ども同士のケンカもいじめも、生き残るためには無駄なエネルギーだろう。しかし、子どもには「生き残ろう」という概念はないだろう。子ども自身がこの考えを腹に落とすのは難しい。