読書『定年後』Ⅱ

休職する直前のことを思い出すと、私は、自分の境遇に納得がいかなかった。「こんなに努力しているのに、どうしてこんな結果になるのか」「今までの努力は何だったのか」そう思い、挫折を受け入れられなかったのだ。

~中高年になれば「なんで自分だけがこうなるのか」「あのことさえなかったら」といった、どうにもならない不条理に納得いかないこともあるだろう。彼らの多くは会社員人生から見れば「挫折」と思えるようなことを経験して、そこからイキイキとした働き方、生き方を見出している人が多い。~

私は、もう働き方を変えた。勤務時間しか働かない。自分の制限時間は8時間なのだ、と思えば逆にイキイキせざるを得ない。

~新しい自分はかけ離れたところではなくて、自身の悩みや病気、挫折、不遇に向き合い、そこから立ち上がる中に存在している。これはもともと自分の中にあるものをつかみ取る作業である。~

休職中に、たくさんの本を読んだ。心に刺さる文をノートに書き写した。今の働き方はそこから発している。挫折には向き合ったが、自分の中にあるものをつかみ取ったのかな。