読書『時間の作法』Ⅳ

 

筆者は昇進という点で大きな挫折をしたらしい。

~挫折したときに真価が問われるのが人間であって、自分を信頼し、不如意な天地にあっても、なお新しい地平を見出し、何とかまた一つ、自分の目標に向かって歩き出そうとすれば、天は決して見捨てないと思います。~

私も大きな挫折をした。そこから仕事を休んでしまったのだが、新しい職場で歩きだすことができた。私にはもったいないような、とても温かい職場だ。  
~「人はだれでも、自分が思っている以上のことができる」ということ。自分の手に余りそうな大きな仕事をやってみろというチャンスをもらったら、まずは一生懸命努力してみることです。それだけの能力があると認めてもらっている証拠です。~

筆者はただ時間を効率化せよ、と言っているのではない。ポテンシャルを生かし切る、最大限のポテンシャルで挑めと主張する。

~「できることはできる、できないことはできない」ポテンシャルとしての器の大小は自覚しておいたほうがいい。要は自分のポテンシャルを生かし切ることが大事なのです。一合枡なら一合枡でいいから、その中の最後の一粒を使いつくすくらいまで最大限の努力をする。~
~チャンスが来たら自分の最大限のポテンシャルを信じて挑んでみることです。だれでも自分が思っている以上のことができるものですから。その上で、できることはできる、できないことはできないのです。チャンスに穴をあけることなく、挑んでみること。そこで使った時間は必ずや人生を前進させてくれるはずです。~

楽をしたい、無駄なことはしたくない、という気持ちが、自分の行動に制限をかけてしまうのかもしれない。限られた時間の中で、全力を尽くすことこそ、時間の効率化なのだ。