読書『愛に生きる』Ⅲ

 

モーツァルトについての記述が出てくる。クラシックなんて縁がないな。と思いつつ私もCDを引っ張り出して聴いてみたのだが、どこがいいのだかよくわからない。

~「悲しみは、悲しみのままでいいのだ、人生は悲しい。けれども、愛情があるならば、人生はまたこんなに楽しく美しいではないか。お互いがもっている悲しいこの人生をお互いに慰め合って生きていこうではないか。」こうモーツァルトはいってくれるのです。~

本当に惚れこみ、心酔すれば、語りかけてくるのかもしれない。
~「おまえにできることはすべての子どもがすこしでもいい人間にすこしでもしあわせに育つようにすることだ。そのために働け。」こういってモーツァルトはわたしの一生の仕事を与えてくれた。みんながだれもがほんとうにほしいのは人間の愛情であり、人間の幸せなのです。~

今思えば、私は子どもの学力のこととか、しつけのこととか、そんなことだけしか頭になかった。「少しでもいい人間に育つように」「少しでも幸せに育つように」そんな、漠然としていたっていいじゃないか。今はそう思う。