読書『日々是修行』(佐々木閑)

日々是修行 現代人のための仏教100話 (ちくま新書) 新書 – 2009/5/9

仕事を休むようになってから、座禅を始めた。仏教に関わるようになった。仏教の本も手に取るようになった。

ー間違うこともある。失敗することもある。だが間違ったら直せばよいし、失敗したらやり直せばいい。日々迷いながら正しい方向を求めて努力していく。そこに仏教が目指す生き方がある。ー

私は仕事で、失敗をしたのだ。私は一年前、失敗をしたことが許せなかった。今は「やり直せばいい」という境地だ。

ー仏教だろうが、何教だろうが、親に感謝し、先祖を尊敬し、子どもを大切に思うのは人として当たり前のことだ。ー

ー仏教が理想とする立派な人とは、自分の本当の有りようを正確に把握し、雑念に惑わされない確固とした自己を確立した人を指す。ー

ー教育は服従ではない。教育とは、教える者と学ぶ者が共に成長する相互扶助の活動だということを古代インドの仏教は知っていたのである。ー

どうしても、子どもを前にすると「服従」を前提にしてしまう。そうではない。「共に成長しよう」というスタンス。なかなかできない。

発見の多い本である。