読書『人間の基本』(曽野綾子)


人間の基本 (新潮新書) 単行本 – 2012/3/1 曽野 綾子 (著)

氏は教育再生実行会議のメンバーだった。

ー幼児には「大人に従い、教えられるという位置」をきっちり確認させなくてはいけません。先生と生徒は決して平等ではありません。子どもに話し方を教えられない、ひいては言語生活がめちゃくちゃになるのは、位置関係が乱れてしまっているということなのです。ー

私は、子どもの言葉づかいについてはきちんと指導した方だ。先生に対しては敬語。

ー一つ提案したのが「1年間の国民総動員奉仕活動」でした。目的は若者に「他に与える」生活を経験させることでした。ー

おもしろいけど、できないだろうなあ。

ー教育はごく初期の幼児期のものと、いくつになっても初めてやることに関しては全部強制の形を取ります。若者には若者の立場があるから強制はいけないという考え方では。胞弱な人間しか育ちません。ー

時々、「強制」「命令」などの言葉を使い、教師の指導から免れようとする子がいる。教育活動を進めるための指示なんだけど。

また、錦の御旗のように「子どもの自主性を尊重して…」という教師も時々いる。義務教育なんだからそんなこと関係ないのになと思う。