読書『人生はあきらめるとうまくいく』Ⅱ

ー何をするにも楽しくのんびりゆったりやっていく生き方を身に着けてください。サラリーマンが全員社長になれるわけがない。ならば、はじめからあきらめておいて家庭を大事にするのんびりサラリーマンを選べばいいのです。ー

社長を目指していない者、出世をあきらめた者も過重労働を強いられているのが今の日本ではないか。

私は休職から復帰して、新しい職場になった。そこではおかげさまでのんびりゆったりやっている。でもまたいつか多忙にならざるを得ない環境がやってくるはず。その時、どれだけ自分の意志を貫き通せるのかな。

ー私はいつも苦しくなった時にはこう唱えます。「南無そのまんま、そのまんま」あなたはそのまんまでいいですよ、ということです。誰でも、そのまんまでしか生きられない。それがあきらめの境地です。ー

その時は、こう言おうか。上司に指導され、同僚に冷ややかな目で見られることもあるかもしれないな。そうなると、強さもいるよな。でも、他人の目を気にすることもやめたんだっけ。

ー思うがままにならないことを思うがままにしようとするのが「苦」、思うがままにならないことを思うがままにしようとしない、これが「あきらめ」であり、本物の幸福なのです。ー

ー幸せは充足によって得られるものではありません。欲望を少なくする「小欲知足」でしか得られないのです。ー

ーどうやったら幸せな人生を送れるのか。そのためには人生をあきらめてください。人生をあきらめたとき、人生には意味もなければ、生きがいもない、ということに気づくでしょう。ー

「あきらめる」って失望とか投げやりとかのイメージだけど、ちょっと違う気がする。思うがままは、言い換えれば「わがまま」。我を通して自分の望みをかなえようとするな、欲張るな、ということだろう。