読書『生きていくことの意味』(諸富祥彦)


生きていくことの意味―トランスパーソナル心理学・9つのヒント (PHP新書) 2000/1/1 諸富 祥彦 (著)

仕事に、自分に絶望した。そして休むようになり、生きることを根本から見直したくなったのだと思う。死にたいとは思わなかったが、生きたいとも思わなかったのだ。

ー「人生のほうはまだ、あなた方に対する期待を捨ててはいないはずです。あなたを必要とする何かがどこかにあり、あなたを必要としている誰かがどこかにいるはずです。そしてその何かや誰かは、あなたに発見されるのを待っているはずです。」ー

歌の歌詞みたいだ。わからなくもないが、「~はずです」と言われてもなあ。素直に受け入れられない自分がいる。

ー「私のしたいこと、やりたいことをするのが人生だ」という人生観から、「私のなすべきこと、私がこの世に生まれてきたことの意味と使命とを実現していくのが人生だ」という人生観へと、転換すること。ー

私のなすべきことって何だろう。もう大きなことは考えない。家族を大切にしたい。限りなく狭い範囲の自分の周囲の人たちが笑顔でいられるように自分を使いたい。

ーこの人生で起こる出来事は、たとえそれがどんなつらい出来事であれ、それが起こるからにはそこには何か意味があり、何かに気づき、何かを学ぶよう促しているはずである。人生とは私たちにとって、そのような学びや気づきを得ていく魂の成長の機会であり、試練の場である、と考えるのです。ー

このように考えられるのは、自分を客観視できる余裕がなければならない。本当につらい出来事や境遇だったら、こうは考えられない。