読書『メンタルヘルス』Ⅲ

 

グランパスの話題が入ってしまったが、『メンタルヘルス』には、これからの指針のような文面があった。

ー「これまでのひたすら社会からの要請に愛着した役割から、社会の要求から分離した自主的な役割」へと変換していくことが、中年期における精神発達課題である。と述べているが、50歳ごろになると、まさにこの課題の解決に向けての人生の変更がなされていくことになる。ー

愛着は執着と置き換えてもいいだろう。この記述に大いに納得している。もう仕事なんかどうでもいいと思っている。クビにならなければいい。私の代わりはいくらでもいる。何かの言いなりになって、顔色をうかがって奉仕してたまるか。働き人としての自分もそう長くない。自分は、自分の道を行くのだ。

現代社会では、几帳面、生真面目、完全主義であるより、ファジー、アバウト、ケセラセラがいいようである。そして「なるようにしかならない」とどこかで開き直れるこころを持っていることがこころの健康を保つのに必要なのである。しかし、開き直りにも程度があり、大切なのは、人事を尽くして天命を待つような開き直りである。ー

昨晩、寝る前に、来週の行事の準備のことを思いついたら気が重くなった。しかし、「仕事の時間以外に仕事のことを考えるなんてなんて馬鹿らしいんだ、やれることをやればいいだけだ」とすぐに切り替えることができた。これでいいんだと思う。