読書『正しく生きる』(鍵山秀三郎)

正しく生きる 人として大切なことは何か 単行本 – 2010/11/19 鍵山 秀三郎 (著)

鍵山氏はイエローハット創始者。確か「そうじ」で有名だ。

ー「人の心」は目に見えませんが、「心遣い」は目に見えます。「人の思い」も目に見えませんが「思いやり」という形を見ることができます。目に見えないものを様々な形で見る。これが「配慮」であり、かつて日本はそうやって穏やかな社会を作ってきたのです。ー

逆に言えば、すべての行動に、心や思いを見ることができるということだ。

ー「人間の幸せとは、自由の中に存在するのではなく、義務の甘受の中に存在するのだ」と。義務を怠る人はどこかでそれが発覚し、人から監視、干渉されるようになります。義務からは逃れよう、しかし干渉は受けたくないと思うあまり、絶えず周りを見回す癖がついてしまい、心からゆとりが消えうせます。ー

この文に納得。義務から逃れている「うしろめたさ」から、周りを見回すのだろう。そうして堂々と生きられないのだ。「お天道様に向かって自分がやったことをすべて話した時、恥ずかしいと思うかどうか」(『回復力』畑村洋太郎)に通じる。胸を張って生きる、何人にも「自分は間違ってない」と言い切れる生き方をすること。それが大事。