読書『閉塞経済』Ⅱ

 

日本の教育はおかしい。転換点に来ている。では、どうするべきなのか。著者はこう述べる。

ー多くの先進諸国では教室内にラウンドテーブルがいくつか置かれ、生徒がグループに分かれて授業を受ける形ですので、ディスカッションをしたり、答えのない問題に挑んだりということをさせたりして、「考えさせる教育」を絶えず行っています。ー

日本はこれに対して一斉授業。40人近い人数の生徒全員を同じ方向に向かせて教え込んでいる。個々に一つの小さな机ではだめなのだ。

ー日本でも教師一人あたりの生徒数をうんと減らして複数担任にすれば、一人一人の学力をていねいに上げ、イジメもおこりにくくなるはずです。ー

生徒数を減らす、複数担任。夢のようだ。そう思うと、今の先生たちはがんばっている。40人もの生徒の中には発達障害、グレーゾーン、特別に支援の必要な子もいる。多種多様な子に担任一人で対応しなくてはならない。そしてそのバックには保護者。担任一人が全責任を負わねばならない。そりゃメンタルだってやられます。