読書『幸せのありか』(渡辺和子)

『幸せのありか』 (PHP文庫) 

「穴があいてはじめて見えるものもある。穴があいたことに感謝する日がきっとくる。」「穴の全くない人生などありえない。歩む道には必ず穴があきます。穴があくまで見えなかったものを見ましょう。人生にムダなものはないのです。」

私も、大きな穴をあけてしまった。まだ、それを感謝するという気分にはなれない。しかし、穴があいたことで、見えるものがあるというのは確かだ。穴があいたことで自分の視点は大きく変わってしまった。

「病気をも摂理と受け止めた時、それはありがたい『勉強の機会』となり、自分に起きるすべてを運命としてでなく、摂理と見て生きるという、お金では決して買えない勉強を私はしたのです。」

「摂理」とは、自然界を支配している法則。私は穴があいたときに、自分の運命を呪った。自分の運に納得ができなかった。「運命」だと受け入れられないのだが、「摂理」だと思えば、受け入れられる。ああなったのは運命ではなく、摂理だったのだと。