読書『こんなリーダーになりたい』Ⅱ

「使命」というのは私がよく心に留まる言葉だ。フランクルのいう「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何を我々から期待しているかが問題なのである」という考えだ。

~「人は何のために生きるのか」というのはこちらから問うことができるものではない。「人生から問われていることに全力で応えていくこと」つまり、「自分の人生に与えられている使命をまっとうすること」だけができるのだ。その人を必要とする何かがある。その人を必要とする誰かがいる。その何かや誰かのためにできることは何か。それに全力で応えていく。そうすることで自分の人生に与えられた使命を全うする。私たちのもとにいつの間にかおくりとどけられている「意味と使命」を発見し、実現していく。~

何が私を必要としているか。誰が私を必要としているか。とりあえず、私の居場所で全力を果たすことだ。もう、理想とか夢とか大きなことを考えないようにしよう。自分に求められているものに応えていくことだ。
~私個人としては、希望を捨て投げやりになる気は全くない。なぜなら、未来のことは誰にもわからないし、次の瞬間に自分に何が起こるかわからないからだ。ありがたいことに未来は未定だ。人間が生きることには常にどんな状況でも意味がある。今この時、私たちは、誰かのまなざしに見下ろされている。誰かとは、友かも、妻かも、神かもしれない。その見下ろしている誰かを失望させないでほしい。私たちは一人残らず、意味もなく、苦しみ死ぬことを欲しない。~

~なぜ生きるかは「与えられた運命を引き受け、自分の使命をまっとうするため」である。その時、運命を引き受け努力するに値するような目標や夢を持つことが、苦しみを乗り越える力となる。~

「投げやりになる気は全くない」なんてすごいな。筆者のこの「強さ」はどこから来るのだろう。私だって、私を見下ろしているものを失望させてはいけないんだよね。でも、期待もしてほしくないんだけどね。