読書7-14『「本」と生きる』Ⅴ

読み聞かせの効用は続く。

~この体験の繰り返しの中で、大人に深く愛されているということや、他者を思いやることの大切さが潜在意識に蓄積され、それが言葉や態度となって表出するときがやがてやってくるのです。~

私も娘を寝かしつけるときに、よく読み聞かせをしたな。天井を向いて、本を持ち上げて。『ぐりとぐら』『だるまさんとてんぐちゃん』などなど。彼女らの人格形成に寄与していると信じたい。

~読み語りして育てられた子どもの読解力が向上するというのはある程度の普遍性を持った事実なのです。自分を取り巻く周辺の言語を理解しやすくなるし、語彙も当然増えていきます。子どもは物語や本を通してあらゆる感情を学び、より複雑な情動を理解するための心構えをしていくのです。~

~映像任せの育児が続くと、子どもたちはずっと受け身の状態に置かれてしまうため、自ら他者の物事に積極的に働きかける力を失ってしまう。少しでも長く肉声による言葉を投げかけてあげて肌と肌のふれあいを大切にしてほしい。~

読み聞かせもしたが、子育てにおいて、ビデオの世話にもなった。レンタルビデオで、『アンパンマン』などよく借りた。忙しくて、そうせざるを得なかったのだ。だが、テレビゲームは我が家には浸透しなかった。

とりあえず、子どもに読み聞かせをしてやるチャンスはまだある。できるだけ、孫に読み聞かせをしてやればいいいのだ。(R5.2/15記)