映画『わたしのお母さん(2022)』

わたしのお母さん(2022)監督 杉田真一

『空気殺人』があまりにもの衝撃で、余韻がなかなか引かなかった。しかし本作品も高評価なので、観れるうちに観とかないと、と思った。最前列に陣取り、ランチパックを2袋食べてから鑑賞。

タイトルの後には、隣市のミニシアターの名前が。ロケ地も隣市なのである。出てくる映像に知っているところがないか思いを馳せながら観ていた。こういう楽しみもあるのですね。でも映画自体は、眠たくなる場面がちょっとあったな。

ストーリーは簡単に言えば仲の良くない親子の物語である。いろんな描写からもそれが窺い知れる。親子というものは、たとえ子どもが成人になっても、その関係は変わらない。そして子どもは「育ててもらった」という恩を着せられ、そこから逃れることはできない。親も子どもとの関係がよくないことを愚痴る。だが親も謙虚にならねばならないのだ。愚痴るのは謙虚ではない証だ。

あの関係を打開するのは、ヒロインが子を産み、親となることだろう。そうすれば親の気持ちもわかるし、祖母の立場になれば孫に関心が行く。だから旦那さん、がんばれ!

シアターを出たら、しっかり雨。全身を濡らしながらスリップに気をつけて自転車で帰る。風邪をひかないかだけが心配だ。(R4.11/13記)