読書『男はなぜこんなに苦しいのか』Ⅴ

9月前半の3連休最終日だが、台風14号がいよいよ接近している。

ストレスへの耐性を持つことと、マズローの欲求五段階説と関わりがあるようだ。それは生理的欲求、安全的欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現の欲求の五段階となっている。

~承認欲求が満たされないと無力感や嫉妬、劣等感が起こる。この欲求レベルにとどまり続けるとマズローは危険だとしている。いつまでも権力や地位を求め続けるからである。~

わたし自身は承認欲求が湧かない。承認欲求を追い求め、結局痛い目に遭ったからだ。もうこれ以上の地位や評判を求めても意味がない、自分の地位や成果など、どうでもいい、と思っているのだ。ある意味、諦めてしまっているのだ。

自分の経験から言えることは、私も「いい先生になりたい」「子どもや保護者から認められたい」と思っていたが、その思いが強いとストレスもたまるのだ。ストレスをためながらあくせくやってもいい結果は出ない。

~より高次の欲求、つまり自己実現の願望に向けて人生を深めていくことの大切さについてマズローは語っている。人は本来、本当に自分に適し、自分足り得るものがないと不満に陥る。この「本来自分足り得るもの」を目指すのが自己実現願望である。~

今は、自分のことはもういいから、人のためになりたい、なれればいい、役立ちたいと思っている。仕事も、勤務時間内という条件を守ったうえで、献身的に働いているつもりである。それが満たされた時が自己実現なのだろうか。

~社会的地位と社会承認欲求を満たした後、次のステップの自己実現願望を達成できるのはわずか2%。~

私が調べた資料によれば、「自己実現の欲求」の上に「自己超越の欲求」というものがあり、それが2%と記されている。(R4.9/19記)