読書『いい言葉は人生を変える!』Ⅵ

筆者の主張は、まず強い欲求を持つことにある。

~未来の夢や目標を確実に脳にインプットするためには、RASの選別基準にパスするだけの強い欲求を持って臨まなければならないということです。~

~RASの情報収集能力を高めるために求められるのはまず強い欲求を持つことです。~

夢や目標を持ち、それを実現しようという強い欲求を念じ、それを脳にインプットさせると、実現に向かっていくということだ。

ところで最近の私は「強い欲求」とは正反対だ。周囲でワクチン接種を終えた者がだんだんと目立ち始め、自分も急いで病院も探そうとしたとき、「欲しがるな」と心の声がした。車の運転をしていて信号が黄色になった時、以前なら急加速をしていたのに、これも「欲しがるな」と自戒している。

仏教では「知足」という言葉がある。足るを知れということだ。また萩本欽一氏も著書で運について一家言を述べている。私は以前、仕事をがむしゃらにやって結局失敗したことで、「強い欲求」に辟易しているところがある。

きっと「強い欲求」が悪いわけではない。自分はそれを念じると、それしか見えなくなってしまうところがあるのだ。節度が大切なのだろう。

~勝ち組遺伝子の内部には私たちが頭で考えつくことならどんなことでも実現してしまえる情報がストックされています。~

これは、「信じれば夢はきっと叶う」ということに繋がってしまう。全部を全部鵜呑みにしない方がいい。(R3.8.26記)