映画『ベルファスト(2021)』

ベルファスト(2021)BELFAST  監督 ケネス・ブラナー

本作も話題の映画であり、結構気になっていた。隣市のショッピングモール付設シネマでは今日が上映最終日。定時で仕事を切り上げ、カボチャ煮と牛丼の具を作って、夕食をすませてから劇場に向かった。滅多にはしない夜の鑑賞だ。

強い感動はないが、いい作品である。ベルファストという町で起こる宗教上の対立を乗り越える家族の物語だ。きっとかの国では、信仰心が強いのだろう。自分の宗教を信じるがゆえに、信じない者に敵対心を抱くようになる。無宗教の我が国ではピンとこないのだ。それに、映像で出てくる貧困とか、不況も関連しているのかもしれない。

全編を通じて、主人公の少年目線で描かれているのも特筆だ。少年であるがゆえに、不完全で、至らない点もある。だがそれに関わることで大人の意識も映し出される。

苦労や困難からは逃れられない。だが家族があればいい。家族の大切さを再認識させられる作品です。さあ、今週もあと1日だ。もう早く寝なければ。(R4.4/7記)