読書『 負けてたまるか! 若者のための仕事論』Ⅲ

私はこの言葉を佐々木常夫氏の著書で知った。

~20~30代まではアリのように地を這っていくことが大事です。がむしゃらに進み30代前半を迎えます。そこから40代前半まではトンボのように広い目で世間を見渡して勉強する。40代後半から50代にかけては精神的にも鍛練を積み、自分だけではない人間というものをさらに勉強する。~

わたしは50を過ぎてもがむしゃらなアリのように働いていた。広い目で世間を見渡すなど必要ないと思っていた。なんと愚かなことか。それにようやく気付き、人間になろうと努力している。

~本当のエリート、あるいはリーダーというのは、人の喜びを自分の喜びにできる人のことです。~

自分の喜びを求めずに、人の喜びを求めろということだ。

~求めるもの(幸福)は身近なところにある。求めれば求めるほど遠のいていく。求めなくなった時、それは手に入るのです。~

自分の幸せは手に入ったのだろうか。身近なところにあるらしい。自分の欲望を満たすことばかり考えていてはダメだ。

~求めないとは自分の栄達や成功を目的に働くのではなく、多くの人と幸せや感動を共有できる人間となる、そのために働くということです。そういう心持が働いていると、周りの人はいっそうあなたに期待します。ますます自分の心に偽りなく仕事する。自負心が底力となり、必ずよい結果が付いてくるのです。~

子どもの学力をつけるとか、能力をつけるとか、子どもをこうさせるために働くのではなく、子どもと幸せや感動を共有できる教師になる、そのために働くということだ。子どもと幸せを共有するのは難しいけど、喜びは共有できるかもしれない。