映画『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画 (2019)MISSION MANGAL 監督 ジャガン・シャクティ

号泣する準備はできていた。だってそうでしょ。私の大好きなインド映画。主役は『パッドマン』、そして某サイトの高評価。鑑賞前はあふれ出る涙をどうごまかそうか気にかかっていたほど期待していた。コロナに気を付けて都会の劇場にて。

壮大なスケールの映画です。なんせ宇宙、火星なのですから。序盤はまるでハリウッド映画かと思いました。しかし、ストーリーが進むにつれて妙に理屈っぽいシーンが続き、寝落ちするのをこらえていました。ボリウッドがハリウッドに対抗意識を持つのはわかる。でもハリウッドを追いかけなくてもいい。どこかで見たようなカット、どこかで聞いたような音楽に興ざめしました。

そして、私のブログを読んだことのある方なら分かると思いますが、チームリーダーたちの「夢を持てばどんな苦労も耐えられるぞ」というメッセージも受け入れられませんでした。きっと経済大国にのし上がろうとするインドだからこそのメッセージなのかもしれません。

感動大作だということは否定しません。でも、日々の喧騒や少々の悩みなど吹き飛ばしてくれ、元気をいっぱい与えてくれるインド映画は私は好きです。