読書『 資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫)

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書) – 2014/3/14 水野 和夫 (著)

経済って一番苦手だな。でも分からないなりにも読むことができた。

資本主義とは、「働いたらその労働力に応じて報酬が得られるという制度であり、自由に経済活動を行える社会」とあった。

~先進国がエネルギーや食糧などの資源を安く買い叩くことが70年代からは不可能になった。「地理的・物的空間」の拡大もできず、資源も高騰していくのですから、1970年代半ば以降の資本利潤率の低下は当然の結果です。~

資本利潤率なんて分からないけど、70年代には資本主義の問題点が表面化していたのだ。

ベトナム戦争終結によってアメリカが軍事力を背景として市場を拡大させることは難しくなった。別の空間を生み出すことで資本主義の延命を図った。すなわち「電子・金融空間」に利潤のチャンスを見つけ、「金融帝国」化していくという道だった。~

郵便がメールやラインに、新聞がネットにと、様々なものがアナログからデジタルへ移行している。便利だからと言いつつも、そこに利益があるからだ。

アメリカ金融帝国も2008年に起きたリーマンショックで崩壊しました。自己資本の40~60倍で投資をしていたら、金融機関がレバレッジの重さで自壊してしまったというのが顛末です。~

レバレッジとは『少ない資金で大きな金額の取引をする』こととあった。要するに、一か八かの賭けのようなものか。前述の「働いたらその労働力に応じて報酬が得られる」とは全く違う。そんなものが横行するほど、資本主義は危うくなっていたのか。