読書『衆愚の時代 』Ⅱ

~現実を現実として受け止め、それでも捲土重来を期して前向きに生きる気概を持てぬ人間を採用しようという会社がどこにありましょうや。~

捲土重来は、一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。そうだろう、後ろ向きな輩を採用する会社はないだろう。私は失敗をしたのだが、今は、巻き返しているのだろうか。それほどの勢いはないな。

~人間、苦境に立った時こそ、真価を問われるものです。仕事は趣味じゃない。好きや嫌いでするものでもない。懸命に生きようとする姿勢が見えない人間にはいつまで経ったって手を差し伸べるものなど現れやしません。~

今日の私の働く姿は趣味や好き嫌いのふうでもなく、懸命な姿だっただろうか。勤務時間を終えたらすごすごと帰っていく人間など、手を差し伸べることはないだろうな。まあそれでも、自分が働いている時間くらいは、「懸命」でなくては。まだまだだ。少し緩んでしまったなという時間がある。

~本当に有能な人材というのは与えられた仕事に対して真摯に取り組むのはもちろんですが、常に問題意識と危機感をもって臨む姿勢を備えている人間を指すのです。~

その昔、自分を「危機感だけは一人前」と卑下していた。危機感をバネに多くの時間、財産を業務の向上に費やしていた。もうそんな生活をするのに懲りてしまった。危機感のもちすぎはよくない。