読書『ビジネスエリートの新論語』Ⅳ

本書の発刊は1955年。当時のサラリーマンはそんなに気楽な稼業だったのだろうか。60年以上たった今、世の中に働く人の気楽さはない。

~死ぬまで働けるような自分を在職中から育て上げるべきだ。在職中サラリーマン稼業以外の技能をえいえいと養うべきである。~

ただ私自身も、定年まで指折り数えられる年代となった。定年になってからも、結構な長さの人生が続くかもしれない。死ぬまで働く自分を育てるべきというのは賛同だ。ただどのように働くのかイメージできていないが。

~要はサラリーマン個々が人生に緊張感を持つか持たぬかで決まる。商人や芸術家は、生活を賭けた緊張感をもって毎日を過ごしているのだ。怠慢と安易をサラリーマンだけにゆるされた特権と思うならば、やがては社会死によって世間の下水道に溺死体をうかばねばなるまい。~

私は緊張感をもって仕事をしている。絶対に勤務時間を超えてはならぬと。だが、人生に緊張感を持っているだろうか。持っているといっても、商人や芸術家からは鼻で笑われてしまうかもな。とりあえず、毎日、読書し、ブログを書き、暇を見つけて映画を観ている。