映画『ディア・エヴァン・ハンセン (2021)』

ディア・エヴァン・ハンセン (2021)  DEAR EVAN HANSEN  監督 スティーヴン・チョボスキー

40分の割り振りをとって職場を後にする。リハビリの予約をしていたのだが、どうしても映画を観たくなってキャンセル、そして市内の映画館に向かう。ポイントがたまっていたので、無料で鑑賞できた。本作は『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショウマン』の製作陣が関わっているそうで、それだけで期待。

好感触の作品です。まず流れる曲がとても素敵。ストーリー展開から突然、歌に入るのだが、まったく違和感なく、登場人物の抱える悩みや心情など切々と歌い上げる。特に、主人公の歌声はいいな。語るような、叫ぶような、心に響く歌声だ。

ストーリーも面白い。主人公が持っている悩みなど、みんな少なからずどこでも持っているものだろうな。孤独もテーマだが、主題は「嘘」だ。私も数えきれないほど嘘をついてきた。その分だけ他人を傷つけてきた。反省しても、痛い思いをしても、やめられなかった。それは自分が弱いからだ。自信がないからだ。不安だからだ。正直でも生きていけるのだというのは最近気づけたことだ。だから嘘をついた人をそう責めてもいけないなと自戒した。

じゅうぶんおススメの作品だけど、『ララ~』『グレイ~』ほどの期待は禁物です。映画の帰りに急いでリハビリに行きました。(R3.11/30記)