映画『みとりし』

みとりし (2019) 監督 白羽弥仁

5個たまると1本無料になるポイントカードを使って鑑賞。評価が高いので観ようと思ったのだ。高齢化社会の日本、病院で延命措置をするより、自宅で死を迎えたいという人も増えていくのだろうな。私も「終活」とまではいかなくても、死について考えてもおかしくないだろう。

この映画に感動するというよりも、やがて自分に迫りくるものをうしても考えずにいられない。孤独死もあるが、映画に出てくるのはやはり親族に見送られるケースが多い。自分の死は誰が看取ってくれるのだろうか。自分の死を想像してしまう。

ついこの前、私の母親が亡くなった。これで両親とも逝ってしまったわけだが、どちらもきちんと看取ることができたのはよかったことなのだろう。特に母親に最期のお別れが言えたのは、兄弟のうちの私だった。それは幸せなことだったのかもしれない。

そんな思いを巡らせられるのも、この映画の魅力なのだろう。