映画『神々の山嶺(2021)』

神々の山嶺(2021)LE SOMMET DES DIEUX/THE SUMMIT OF THE GODS 監督 パトリック・インバート

休憩中にスナックサンド2袋を食べて、缶コーヒーを飲んで、2本目の鑑賞。本作は原作小説、漫画化が日本、フランスで映画化という珍しいプロフィールであり、気になって鑑賞を決定。そこそこな髙評価なのも後押しされた。

これもまた見ごたえのある良い作品だった。何よりも映像がいい。山々の美しさだけでなく、アニメなのに、いやアニメだからこその迫力のあるアングル、臨場感のある映像が観られる。登山シーンでは、まさにそこにいるかのように、絶壁を登っていくスリルと緊張感を味わうことができる。

本作も生きることについて触れている。「理由などない、山に登ることで自分は生かされている」という登山家の言葉だ。生きる意味を問うたら、生きることが主体となる。が、そうではない。そもそも意思もなく生まれた身だ。生かされているのだ。生きる意味を悩んでも仕方ない。そんなことに頭を巡らせた。ところで、私は、どうすることで生かされているのだろう。(R4.9/3記)