読書7‐4『孤独死のリアル』(結城 康博)

孤独死のリアル (講談社現代新書)  – 2014/5/16 結城 康博  (著)

「2015年には独り暮らし高齢者600万人、「最期は家で独りで」の時代が始まる。そのために知っておきたい現実…。もはや他人事ではない孤独死問題への必読の書」とあった。高齢者や独身で、死んでいくにも一人、というケースが増えている。

~地域奉仕的な立場で活動している民生委員にとって、自分の担当区域で孤独死が発生すると、心身共に負担は大きい。~

身寄りのない人が死ぬのだから、その世話をするのは民生委員だということか。自分の祖母も町内の民生委員をやっていたっけ。大変な仕事なのだな。

~現代は「死」を全面的に社会が受け止めなければならない時代になってきているのではないか。~

それまでは死を受け止めていたのは、家族であり、個人であるということ。そういえば先日観た映画『川っぺりムコリッタ』で、市役所職員が孤独死者の遺体を火葬し、遺骨を保管するというシーンがあった。引き取り手のない遺骨が部屋に山積みにされている。孤独死が今後増えれば社会問題となる。

~「特異な死」とは孤独死と自殺であり、その理由は「予見されなかった死だから」と考えている、日本で亡くなる人の全体の約5パーセントは「特異な死」と言える。~

自殺だって孤独でなければ防ぐことができるのではないか。だから、孤独化、孤立化ということが問題なのだ。(R4.11/11記)