読書『ワークショップ』Ⅱ

 

ワークショップは現在の学校教育を大きく変える可能性を持っている。

ーこれまでの学校のように先生が一方的に生徒にある答えを導く教育ではなく、誰が教師であるかわからない、つまり誰もが教師である「教育=学習」の場が必要なのだ。関心を持って参加している人々こそが最も適切な問いを持っている教師であり、魅力的な答えを生み出せる生徒である。ー

教師から生徒への一方通行の学びでは、もう通用しない。高度経済成長期なら、それでもよかった。暗記中心の学習ならそれでもよかった。だが、もう時代は、そんな人材を求めていない。

ー押し黙って話を聞くだけの場より、参加したり、体験したり、お互いに話したりする方が楽しくて身に付くことが明らかになるにつれ、ワークショップ的な方法が取り入れられていく。ー

ひところ、校舎にオープンスペースを取り入れた学校が流行った。うらやましい限りである。椅子をもってオープンスペースに行って輪になってワークショップを始めよう、とすぐに言える。

もう一度学級担任をやることになったら、もっとも興味ある分野である。