読書『生きる意味』Ⅲ

「内的成長」という言葉が頻出するようになる。

ー内的成長とは何か。それは生きる意味の成長である。ー

ー苦悩することや現実への違和感を感じることは、私たちの内的成長のきっかけになる人生へのメッセージなのだ。ー

ー生徒を内的成長という視点から見ることができるかは、教師が自分自身も内的成長している存在だと感じているかにかかっている。自分があたかも出来上がっている人物であるかのように振る舞い、創造性を全く欠如させている教師は生徒が最も軽蔑する。

ー社会の中に「信頼できるもの」「私をぜったい見捨てることのないもの」をどれだけもつことができるか、そのことが私たちの内的成長を支える基盤になる。ー

ー私たちひとりひとりを固有の「生きる意味」を持った存在であると捉え、ひとりひとりの中の内的成長を見ることから始まる。それは「この人の中では生きる意味が成長しているのだな」と感じる感受性である。ー

自分も、「ワクワクすること」「生命の輝きを実感するもの」を追求していくのだ。そして仕事の中にだって、本来「ワクワクすること」「生命の輝きを実感するもの」があるはずだ。閉ざしてはならない。それに目を向けるべきだ。

子どもたちも、「生きる意味」を持った存在。その内的成長に目を向けよう。

ー目の前の誰かが自分の期待しない行動を取ったにしても、そこで内心で「内的成長!」と一言つぶやき、この行動は彼らのいかなる成長につながるのだろうかと想像してみるだけでも状況はかなり変わる。自分の思い通りの反応でなくても、それは彼らの「生きる意味」からの行動なのであり、その「生きる意味」に意識を置いてみるのだ。ー

この著者は大学教授。講義やゼミで学生と接していて、いろいろ思うこともあるんだろうな。